今年のiPhone8にも搭載されると言われているAMOLED(有機EL)。現在スマートフォンの大半にはTFT-LCDという一般的に液晶パネルと呼ばれるものが使われています。今回、Digitimes Reserchが公開した調査結果によると、今後は世界のAMOLEDディスプレイの出荷台数は2016年の3億7000万台から2017年には4億5200万台に増加し、また2021年には11億1270万台にまでのぼるとのことです。
現在、有機ELディスプレイはサムスン電子の一強となっており、次期iPhoneに搭載されるディスプレイもサムスンが独占供給すると言われています。サムスン以外のスマートフォンベンダーは、これに危機感を抱いており各メーカーもAMOLED生産体制の構築を始めています。
一部中国のメーカーは生産を開始しているようで、ハイエンドモデルだけでなく、ミッドレンジ、エントリーモデルでの導入も進めたいようです。AMOLEDはLCDに比べ、応答時間・彩度・薄さ・消費電力 ・デザインの柔軟性などさまざまな点で優っている一方で生産コストの高さが問題視されており、普及にはまだしばらくの時間がかかりそうです。
source:Digitimes