この記事は、定期的に更新しています。
毎年、9月に発表されるのが恒例になっているiPhoneシリーズ。iPhoneは、日本人の約7割が使っていると言われるほど人気の高い端末です。昨年2016年に発表されたiPhone 7 / 7 Plusは、日本では馴染みの強いFeliCa(おサイフケータイ)機能がつき多くの反響を呼びました。
ただ今年は、さらに特別なiPhoneが発売されるかもしれません。なぜなら、初代iPhone発売から10年のアニバーサリーイヤーだからです。
そこで今回は、今年発表されるであろうiPhone8(仮)の噂・最新情報を紹介したいと思います。
目次
「iPhone 7s / 7s Plus」だけじゃない?プレミアムモデルが登場。
ここ数年は2モデル体制で、「iPhone ◯ / ○ Plus」に統一されてきました。しかし、今年は3モデルという話もあり、「iPhone 7s / 7s Plus」だけでなくもう一つ加わる可能性があります。以下が噂に挙がっている名前です。
- 「iPhone X」
- 「iPhone 8」
- 「iPhone X Edition」
デザインが一新。
毎年、新作iPhoneのコンセプト画像や動画が多数投稿されていますが、いざ発表されるとほとんど変更がないことが大半ですよね。
今年のiPhoneは、発売10周年ということで、今までのデザインから大幅に変わるかもしれません。実際にアップルは、数年おきにiPhoneのデザインを大幅に変更しています。前回変更があったのは、2014年のiPhone6です。
下でも触れていますが、iPhone8はホームボタンが廃止という話もあります。デザイン変更の可能性は高いのではないかと予想されています。
上の画像は、Gabor Balogh氏が作成した「iPhone X」のコンセプト画像です。いや〜カッコいいですね!(記事一番下にGabor Balogh氏のサイトリンクを貼っているので気になる方は、そちらも確認して見てください!)
ホームボタンが廃止へ。
iPhone8は、ホームボタンが液晶画面の中に埋め込まれるという情報。昨年のiPhone 7 / 7 Plusでは、イヤホンジャックの廃止、ホームボタンの物理式から感圧式への変更が行われました。
ホームボタンが反応しなくなる(押しすぎで)という故障の心配がなくなった点は、非常に嬉しい変更点でしたよね。
なくなったホームボタンは、液晶画面に表示するという形になるのではないかと予想しています。
カメラが横並びから縦並びに
次期iPhoneには、VR撮影用のために背面カメラが従来の横配置から縦配置になるのではと言われています。Foxconnから流出した設計図なども縦並びのものとなっています。
縦長の平面ディスプレイを採用?それとも、曲面?
SamsungのGalaxyシリーズに採用されている曲面ディスプレイ(edgeディスプレイ)と似たようなものがiPhoneにも搭載されるのではと言われていましたが、次期iPhoneも従来通りの平面ディスプレイを採用するようです。従来から縦長化し全面ディスプレイにするという話もあります。
iPhoneのアスペクト比はiPhone5から16:9として統一されてきましたが、iPhone8で21:9などに変更される可能性は十分に考えられます。
曲面ディスプレイ搭載の話は次世代ディスプレイと呼ばれている有機ELが曲げることができるという特性から来ているようです。
設計図が流出か
Alleged #iPhone8 schematics pic.twitter.com/h8p7iFoKw8
— Benjamin Geskin (@VenyaGeskin1) 2017年5月24日
iPhone8の設計図と思われる画像をBenjamin Geskin氏が公開しました。この画像からは、前面パネルに虹彩認証用の3Dカメラと思われるものが確認できます。
計4つの穴を確認することができ、iPhone7 Plusで実装されたポートレートモード(背景がボケて一眼レフのような写真になる)を前面カメラでも実現できるようになるかもしれません。また、背面のカメラは縦に配置されていることも確認できます。
OLEDディスプレイを搭載
今年のiPhoneは、OLEDディスプレイ(有機ELディスプレイ)を搭載するかもしれません。
消費電力の低さ、折り曲げ可能な性質などから、次世代ディスプレイとして期待されている有機EL。有機EL自体は昔からあった技術ですが、高価格、そもそも技術不足による消費電力の大きさ等の問題があり、最近ようやく製品に搭載することが可能なレベルになってきました。今年になり、日本メーカー(SONY、Panasonic)も有機ELテレビへの参入を発表し、今後 より普及していくと思われます。
【4/5】AppleがSamsungにOLEDディスプレイの注文をしたという情報が入りました。
Apple、Samsungに次期iPhone用 OLEDディスプレイを7000万個注文か。2017年4月5日
すでに、SamusungのGalaxyシリーズに搭載されており、本体の軽量化、バッテリー持続時間の向上がみられています。将来的には超小型の折りたたみ式iPhoneなんてのも発売されるかもしれませんね。
True Toneディスプレイ搭載
iPad Pro(9.7インチ)モデルのみに採用されている、「True Toneディスプレイ」が次期iPhoneに搭載されるかもしれません。「True Toneディスプレイ」とは、異なった環境で見ても同じ色に見えるディスプレイです。例えば画面を見る際、蛍光灯の下で見るのと太陽光の下で見るのとは、体感的に違う色に感じてしまうことがあると思います。True Toneディスプレイは実際に表示する色を変え、この「体感的な違い」をなくすものです。
ワイヤレス充電がついに搭載。部屋のどこからでも充電可能
Androidでは、もう3〜4年前からQi(チー)と呼ばれるワイヤレス充電(無線充電)規格が採用されたスマートフォンが発売されています。しかし、iPhoneでは数年前から噂にはなっているものの未だ実装には至っていません。
現在のワイヤレス充電として知られているものは、充電パッドの上に端末を置くことで、ケーブルをつなぐことなく充電ができるというものです。
しかし今回、iPhoneに搭載されるのでは?と言われているのは遠距離ワイヤレス充電技術「WattUp」。
WattUpとは?
この充電方法は、充電ユニットから半径15ft(約4.5m)までの空間にあれば充電をしてくれるというもの。充電をするためにケーブルを繋ぐこと、ましてや充電パッドの上に置く必要すらないのです。ただ近くに置いておくだけ。実装されたら便利過ぎですね。
提供するのはEnergous。
そして、その技術を提供すると言われているのがEnergousという会社。Energousは、アメリカのシリコンバレー(カリフォルニア州サンノゼ)に本社を置くスタートアップ企業。
2015年のCESでEnergous社のスティーブ・リズゾンCEOは、2015年内にWattUpを搭載した製品を発売すると述べていました。しかし、2017年現在WattUpを搭載した製品は、一つも発売されていません。
これは、CESのわずか一ヶ月後に重要な戦略的パートナーシップを結び、計画が大幅に変更されたためです。Energousは、具体的な提携先については説明をしていません。が、発売を数年後に見送ってまで価値のある提携先というのは、ほとんどありません。
そこで、提携先にAppleが浮上したわけです。確かに、WattUpがiPhoneに最初に搭載されれば、インパクトは絶大ですし、他企業も導入をしたがるでしょうしね。
Appleは、技術をユーザーがしっかりと使用できる形にするまでは、実用化をしないことで有名です。果たして、iPhone8に導入されるのでしょうか。非常に期待です。
※一方、Appleは最近 Qi 推進団体 Wireless Power Consortium(WPC)に参加したことが以前ニュースになっていましたが、どうなるんでしょうか?
↓Energous WattUp紹介動画
新しいパスワード解除方法。3D画像認識による虹彩認証・顔認証システム
iPhoneには、生体認証として「Touch ID」と呼ばれる指紋認証が搭載されています。この指紋認証は、iPhone5sから搭載され現在のiPhone7も搭載しています。
指紋認証は、指先をホームボタンにかざすだけでロック解除ができるという点で非常に便利なのですが、セキュリティ面で指紋の複製が簡単という難点があります。
そこで、次期iPhoneでは3D画像認識による顔認証と虹彩認証が搭載されると言われています。フロントパネルに2つのフロントカメラを搭載することで空間を立体的に捉えることができ、顔認証・虹彩認証を可能とします。
指紋とともに、人と一致することはないと言われている虹彩。これは、指紋と比べ再現が難しいので強力なセキュリティとして期待されています。
指紋センサーが搭載されない
追記:現在、Appleは、指紋センサーを前面ディスプレイに埋め込んだタイプと背面に移動させたタイプの2つのプロトタイプを試験していると言われています。しかし、デザイン決定のタイムリミットが近づいてきており、もし指紋センサーを画面に埋め込むデザインにできなかった場合、次期iPhoneには指紋センサーが搭載されないという話が出てきています。先日発表されたGalaxy S8はホームボタンを背面に移動したものでした。Appleとしては、後出しでこのデザインを採用することは、何としてでも避けたいようです。
【7/6追記】やはり、Touch IDは搭載されない??
Touch IDを搭載せずに、3Dカメラと赤外線カメラを使用した虹彩認証に移行していくとの情報が出ています。
iPhone8にはTouch IDが搭載されない?代わりに3D顔認証・虹彩認証が搭載 最新レポートが公開
次期iPhoneに搭載されると言われている光彩認証が、暗闇での使用や認証精度について指紋センサーを上回るものとなるのか。注目すべき点です。
発売日・発表日はいつ?
毎年、9月前後に発売されているiPhone。今年もその流れは、そのままとなり9月に発表・発売となるでしょう。
追記:10月や11月に発売が遅れる可能性があると台湾のEDNが報じています。
追記:7月下旬から量産を開始する模様
新型iPhoneは例年通り9月に発表し、10月に製品販売が開始。
価格に関しては、プレミアムモデルが存在するという噂もあるので、一概に言えませんが、現状維持または少しの値上げ程度でしょう。
まとめ
iPhoneは、日本でも非常に人気があるので、今から発表を楽しみにしているという人も多いのでは!?今年は、ワイヤレス充電など目玉機能が多数搭載されそうですね。ワイヤレス充電に関しては、iPhoneだけでなくiPadやMacにも応用が可能な技術だと思うので、将来的に充電というものの認識が大きく変わるかもしれません。
また、情報が入り次第随時 更新していきたいと思います。
Pictures:Gabor Balogh氏 "iPhone X" concept
Source:MacRumors